2014年 10月 28日
11.三世 帰天斎正一 胡蝶の舞 |


(写真帖)三世 帰天斎正一・著、刊年不明、全38頁、28.7×18.0㎝、折り本
三世・帰天斎正一は日本古典手品の名人である。「浮連の蝶(胡蝶の舞)」、「霊狐術」、「から箱(万倍)」、「女夫引出し」、「比翼の竹」、「札焼き」、「金魚うつし」を帰天斎家7種の芸としていたが、中でも「浮かれの蝶」は人間国宝とも言えるほどの至芸であった。
この冊子には、「胡蝶の舞」の手順にそって18枚の演技写真とそれぞれに口上の書かれた写真が添えられている。いわば写真アルバム風の演技記録である。「直伝」と書かれているが、種明かしは載っていない。演技を記録として残したものなのか、あるいは、師の指導を受けた人のいわば「免許皆伝書」にあたるものなのか、本書がどのような経緯で発行されたかは不明である。
by happymagic123jp
| 2014-10-28 12:31